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特集vol.12
業界の風習や常識に縛られず、つくりたいものは自分たちの手で

今井タオル株式会社
〒799-2102 愛媛県今治市波方町樋口甲1847
TEL:0898-41-9081 / FAX:0898-41-5134
URL:http://www.fil-usine.com

新しい世界に踏み出すため、社員の意識改革に挑む

今治の老舗メーカーの1社である今井タオル株式会社は、1899年、縞反織物工場として創業。
1911年、タオルメーカーへの転向後、タオルケットの前身ともいえるタオル掛けふとんを開発。
戦後はいち早くタオルケットの製造をスタートさせ、今でも日本一の生産量を誇っています。アメリカの大学を卒業した後、インテリア業界に身を置いてきた私が、父の会社を受け継ぐ形でタオルの世界に入ったのは今から二十数年前のことです。この業界を見てまず感じたこと、それは先の見えない閉塞感でした。

当時は、中国産タオルが市場を席巻し始めていた時代。
今治タオルは、過酷な価格競争に巻き込まれ、誰もが皆、疲弊し切って辟易としていました。
現状を変えたい。そのためには、タオル業界に根付いた風習や常識から脱却しなければならないと思いました。何かを変えるためには、まず自分たちが変わらなければなりません。毎週、欠かさずミーティングを開き、職場が抱える課題や問題、会社が目指す未来像、些細なことでも包み隠さず社員全員で意見を出し合いました。すると徐々に、一人ひとりが同じ方向を向き始め、自分の意志を示すようになったのです。
そうして生まれたアイデアの一つが商品の自社開発でした。

元々、当社がお付き合いしていた相手のほとんどは卸業者の方々です。先代から随分支えていただいてはいましたが、これからの時代はメーカー個々が強くならなければ生き残れないと私は感じていたのです。
もちろんリスクはありました。しかしそれ以上に、自分たちがつくりたいタオルを自分たちの手でつくることで、社員の意識が変わると信じていたのです。

自社ブランドの発信基地として、私たちが選んだ舞台は東京でした。洗練された街で成功を収めるためには、品質は当然としてデザイン性にも優れたタオルでなければなりません。

今までにないデザイン性を実現させるために、まったく異業種のデザイン事務所とタッグを組むことにしました。そうして完成させたのが、マグカップやバスケットに入ったケーキ風のタオルです。これが口コミで広がって、結果は爆発的な大ヒットになりました。
嬉しかったですね。会社が生まれ変わるまで十一年もかかりましたから。想いを込めた商品の反響を直に受け止められることで、喜びもひとしおです。

その後も、売り切りを基本としたオリジナル商品の開発をメインに、国内メーカー初となるフランス「メゾン・エ・オブジェ」への出展、駅ナカ事業と、未踏の分野に積極的に踏み出していきました。

結局、難しいと思ったら何も始まらないんですよね。

たとえ一人でできなくても、仲間がいれば必ずできる。経営者である私の役割は、社員はもちろん、協力会社や中間業者も含めて、みんながイキイキと持ち得る能力を存分に発揮できる場をつくることだと思います。
プレッシャーや苦しみを背負うのは私一人で十分。
あとは、仲間を信じて任せるのみです。

業界の風習や常識を変えたいと思ってきましたが、今井タオルには先代たちが築き上げてきた素晴らしい伝統もたくさん残っています。元々、取引先のほとんどが寝具会社であったため、当社の工場には、他メーカーでは見られない独特な文化があります。

たとえば、糸切りばさみ。
一人につき一つを大原則とし、使っていない時は必ず壁にかけるといった習慣があります。道具を大切に使うようになるだけでなく、壁のはさみを見れば社員の出退勤もひと目で分かります。また、針の混入防止など、寝具を取り扱ってきた工場ならではの安全意識が高品質のタオルづくりを支えています。

これから先、タオル業界がどのような局面を迎えるのかは分かりませんが、今までの経験からも前例にすがってばかりでは何も生み出されないと思っています。
古き良き伝統は守りながら、今後も社員全員が挑戦者の気持ちで次なる時代に踏み出していきたいですね。